10月5日(金)に発売された強化拡張パック「ダークオーダー」より、Pokead Pros注目カードトップ3を紹介!
今回の強化拡張パック「ダークオーダー」は悪・雷・鋼の3タイプが強化されるということで、それぞれタイプの色が際立った個性豊かなカードが収録されたパックとなっていますね。
魅力的なカードが揃った「ダークオーダー」を見ると、どのカードやデッキが強いのか、どのカードを買えばいいのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
そこで実力者であるPokeadProsの2人に「ダークオーダー」で注目するカード トップ3を聞いてみました!
■PokeadProsとは
目次
イノウエ タカヒロ選手
「ダークオーダー」カードセット全体の印象
サイドレースに大きく影響する《ブラックマーケット◇》や、《エレキパワー》をプッシュしたカードが多数収録される一方で、《アローラベトベトン》や《クチナシ》といった個性的な効果のカードが目に留まります。
面白いカードが多かったのでランク付けに悩みましたが、現段階で期待しているカードをピックアップして紹介していきます。
1位《カプ・コケコ◇》
見たときに思わず目を疑ったほどのパワーカードです。
特性「せんじんのまい」は特に使用条件もなく、トラッシュからのエネ加速を行います。ベンチのポケモン2体に対して1エネずつつけるだけでなく、つけるポケモンのタイプも関係ないという非常に優れた効果です。
代わりに自身をロスト(ついているカードはトラッシュ)しなければいけませんが、ベンチを圧迫しないというメリットにもなります。また、出したばかりでも使える特性なので、さながらトレーナーズのように使うことができますね。
HPも130と非GXのたねポケモンでは高水準、ワザの「マッハボルト」は3エネ要求されるものの120ダメージと高めで、雷タイプであることから《エレキパワー》を絡めたアタッカーとしての運用も視野に入ります。
既存のデッキだと《レックウザGX》や《ゼラオラGX》、《カプ・ブルルGX》デッキのエネ加速要因として採用が検討できます。
たねポケモンなのでアクセスカードも豊富にあり、《ルチア》で《サンダーマウンテン◇》と共に手札に加えられるのも素晴らしい。
サイドを奇数に持ち込むための中継ぎとして戦うもよし、大型アタッカーの準備に使うもよしと様々な可能性を秘めたカードだと思います。
2位《デンリュウGX》
可愛いデンリュウと綺麗な背景が目を引く一枚です。イラストは今回のパックで一番好き。
それとは別に凄まじいインパクトを放っているのが、1つ目のワザ「パワーリチャージ」です。威力自体は1エネで30ダメージと標準的ですが、なんとトラッシュにある《エレキパワー》を全て手札に加えるという効果を持っています。
《エレキパワー》を全て回収するので、1エネで毎回最大150ダメージという破格のダメージを与え続けられますし、もし返しの番で倒れたとしても後続のポケモンに対して《エレキパワー》を使うことができます。
ワザが1エネで使えるのも《まんたんのくすり》とも相性がよく、2進化のGXポケモン特有の高耐久と合わせて、ダメージを回復しながら即このサイクルに戻れますね。
2つ目のワザ「インパクトボルト」はついている雷エネルギーを全てトラッシュする必要がありますが、2エネ150ダメージとパワフルです。前述した《カプ・コケコ◇》と手張りを併用すれば出したターンに即使用できますし、「パワーリチャージ」で回収した《エレキパワー》で更なるダメージも期待できます。
GXワザの「エレクトリカルGX」は攻撃に使えないものの、デッキからポケモンを7枚まで手札に加えられることから、後続のポケモン不足で悩まされる可能性が大幅に減っています。最序盤に使えれば必要なカードは大体手に入れられるでしょう。
2進化ポケモンという特性上デッキの枠が多く進化関連のカードで埋まってしまうので、特化したデッキにするのがいいと思います。《ゼラオラGX》は同じタイプのカードを共有できる他、《デンリュウGX》のにげエネが重いデメリットを解消してくれます。
その他では《ふしぎなアメ》や《エレキパワー》といった必要なカードを手札に加えやすくできる《アローラキュウコンGX》がオススメです。
3位《ジラーチ》
儚いイラストに惹かれますが、それ以上に特性も魅力的です。
特性の「ねがいぼし」はバトル場にいる時にだけ使え、使用後は自身がねむり状態になってしまうという大きな制限があるものの、デッキの上5枚から 好きなトレーナーズを1枚加えられるという優れものです。
XY時代に存在した《トレーナーズポスト》を彷彿とさせますが、それよりも確認できる枚数が多く、特性故に何度も使える可能性があります。殆どのデッキではトレーナーズが多く採用されていますし、全く何も手に入れられないということもないでしょう。
ピンポイントで欲しいカードを手に入れるのには少々荷が重いものの、カードの引けるサポートや、何枚も採用しているキーカードのグッズへのアクセス手段として優秀です。
課題はねむり状態になってしまう点。バトル場ですやすや眠られてしまうと、エネをつけてもにがせません。せっかく欲しいカードが手に入っても、その番に攻撃できなければテンポが悪い気もしますね。
手っ取り早いのは《エスケープボード》をつけて、ねむり状態でもにげられるようにすることです。この道具がついていれば安心して特性を繰り返し使えるので、バトル場のポケモンが倒されたら出し、特性を使ってから後続のアタッカーに繋げる動きができます。
また、《ソルガレオGX》の「ウルトラロード」や《ネクロズマ あかつきのつばさGX》の「インベイジョン」のように、特性で無理やり交代させてしまえばデメリットは関係ありません。行動は制限されてしまいますが、《グズマ》や《ポケモンいれかえ》でもある程度補えます。
これ等のカードが無理なく採用できるデッキであれば、潤滑油として採用が検討できるでしょう。強力なトレーナーズが増えれば増えるだけ可能性も広がるいいカードだと思います。
ナナヤマ リョウタロウ選手
「ダークオーダー」カードセット全体の印象
「ダークオーダー」の第一印象は雷の強化が凄まじいということですね。「ダークオーダー」という名前ではありますが…(笑)
「迅雷スパーク」から始まっている雷強化ですが、年末にはこの夏に発表された《ピカチュウ&ゼクロムTAG TEAM GX》も登場しますので雷は要注目のタイプです。
悪は面白いカードが全体的に多いですね。一癖や二癖もありますが使いこなせると非常に楽しそうです。どんなデッキが開発されるかとても楽しみです。
鋼は《ジラーチ》と《ニダンギル》の印象が特に大きいですね。《ジラーチ》はどれほど採用され活躍するのか…実際に試さないと分からないカードですので今後の伸び代が大きいように思えます。
全体として個性あふれるカードが多くて使うのが難しいですが非常に楽しいパックです。
1位《カプ・コケコ◇》
頭2つくらい抜けて強いカードだと思います。ほぼノーリスクでエネルギーの加速が可能。弱いはずがないですね。
素直に《ゼラオラGX》や《レックウザGX》と合わせることが無難かと思われますが、他に相方として注目してるのは「ロストボルテージ」を持つ《ライコウ》です。
この《ライコウ》を使うにおいて、エネルギー加速をしてテンポよく攻撃したいところですが「とどろくらいめい」を持つ《ライコウ》と組み合わせにくいという問題点がありました。
しかし、この問題を《カプ・コケコ◇》が解決してくれます。「せんじんのまい」を使うことで、高火力を狙える非GXアタッカー《ライコウ》で素早く攻撃していけます。
他にも、「せんじんのまい」の対象が雷ポケモンを指定していないところも注目です。メインアタッカーを無色で技が打てるポケモンにしたり、サブアタッカーに《ルギアGX》などを採用したりすることも視野に入ります。 間違いなく1枚は確保しておきたいカードです。
2位《エモンガ》
専用特性「ほっぺのつどい」。この特性が特に活かされるデッキは《パチリス》や《ライチュウGX》と組み合わせる【すりすりはつでん】デッキでしょう。
このデッキにおいてはこの特性ほど強い特性もありません。すでに結果を残してる【すりすりはつでん】デッキは要注目かもしれません。
《ピカチュウ》を集めることが大変そう※ですが、持っているならばぜひ組んでみたいですね。
あと、個人的に図鑑説明文で気になったのですが、イッシュ地方にツツケラはいないはずなんですよね。イッシュ地方のエモンガは一体どこに住んでるのか気になります笑。
3位《ニダンギル》
ワザ「どうぐおとし」を持つ《ニダンギル》 です。
BW時代には《ヤブクロン》がワザ「どうぐおとし」を持っていました。当時はグッズを4枚もつけられる特性を持つ《シンボラー》と組み合わせて使われていたようです。
自分のポケモンだけにポケモンのどうぐがついていると考えても、《こだわりハチマキ》と合わせて《ダブル無色エネルギー》1つで210ダメージを出せるのはなかなかのコストパフォーマンスですね。
《エスケープボード》を能動的に4枚入れることができるので無理なく《ジラーチ》を採用できるのもポイントが高いです。
ただ、《ダブル無色エネルギー》4枚ではエネルギーが足りないのでそこをどう補うかが気になります。しかし《カウンターエネルギー》だけでなく「サイコリチャージ」を持つ《カラマネロ》や《カプ・コケコ◇》と組み合わせたりとなかなかに選択肢も広そうです。一体どんな組み合わせの《ニダンギル》が生まれるのか個人的に非常に楽しみです。
まとめ
PokeadProsならではの着眼点から見た、「ダークオーダー」の注目カードを紹介しました。
果たしてこれらのカードはプレイヤーたちにどのように使われるのでしょうか?
今後の大会結果をお楽しみに!