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【CL京都7-3】ガブギラマネロ解説

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Pokead Prosのイノウエ選手によるデッキ解説記事です。この記事では、ポケモンカード チャンピオンズリーグ2019 京都大会 で7-3(約1500人中92位)した《ガブリアス&ギラティナGX》+《カラマネロ》のデッキレシピを紹介します

アローラ! Pokead Prosの「へる」こと「イノウエ タカヒロ」です。

4/14に京都で行われた「チャンピオンズリーグ2019 京都大会」に参加してきました。結果は7勝3敗と決勝トーナメント進出は逃してしまいましたが、千葉大会での雪辱は晴らすことができました。

今回は京都大会で実際に使用した【ガブギラマネロ】のリスト、基本戦術、採用理由やそこに至るまでの過程を余すこと無く解説しています。

まだあまり情報が出回っていないアーキタイプだと思うので、何かの参考になれば幸いです。

デッキレシピ


デッキインフォメーション

アーキタイプ 【ガブリアス&ギラティナGX + カラマネロ】
レギュレーション SM1〜SM10a
成績 チャンピオンズリーグ2019 京都大会 7-3(約1500人中92位)
プレイヤー名 イノウエ タカヒロ
デッキコード LN6gnN-H0Au6n-LNNnHg

デッキ選択理由

リセットスタンプに屈しない

ジージーエンドの情報が公開されてから、デッキ選択の基準は「《リセットスタンプ》に強いか」が中心でした。

XY時代における《N》の影響力を振り返ると無対策はあまりに危険で、グッズ故に他のサポートと共存するのがより脅威になる可能性がありました。TAG TEAMの存在でサイドが一気に大きく変動するようになったのもそれに拍車をかけています。

故に終盤《リセットスタンプ》を使われても止まらないデッキを構築するのを前提に進めていました。具体的に言うと

  • 盤面にリソース確保手段を残しておける
  • アタッカーの準備にリソースを多く消耗しない
  • デッキ圧縮率が高い
といった要素をなるべく多く満たせるデッキです。

広く浅く対応できる

前述の要素を満たせるデッキは一定数存在していたので、次にデッキ選択の基準となるのは「環境に存在するアーキタイプに強いか」です。

CL京都の直前に開催された数回のシティリーグでは《ブルーの探索》を中心とした《レシラム&リザードンGX》デッキが猛威を振るっており、上位入賞の半分が同デッキによって占められているほど。その存在感は無視できるものではなく、まずはこのデッキに強いデッキを選ぶ必要がありました。

しかしここで問題となったのが、環境のアーキタイプの豊富さでした。《レシラム&リザードンGX》に勝つだけなら多くのデッキが達成できるのですが、環境に存在する他のデッキタイプがいずれも強力すぎて、調整の段階でもあちらを立てればこちらが立たずという状況が頻発していました。

確定二発戦術を否定する《サーナイト&ニンフィアGX》《ペルシアンGX》《ジュゴン》を得た《ゾロアークGX》、理不尽な火力を飛ばしてくる《ズガドーン》などなど… 一つずつに対策を講じるととても60枚には収まらないので、浅くとも広い対応力を備えたデッキを選択する必要がありました。

手の内が読み辛い

それからは有力だと思っている既存のアーキタイプ同士の勝率を算出したり、自分にマッチした物を探したりしていたのですが、イマイチどれもしっくり来ず。かといって《レシラム&リザードンGX》のデッキは参加者全員から意識されているのでなるべく選択したくありません。

そこで目をつけたのがジージーエンド発売直後で実力が未知数だった《ガブリアス&ギラティナGX》です。TAG TEAMを一撃で倒せるダメージのワザを持つこともあってポテンシャルを秘めているのは分かっていましたが、事前の勝率算出段階ではいい結果とも言えず、各種大会でも上位には存在しませんでした。

しかしまだ回答と呼べるリストが出回っていなかっただけだろうと考えており、むしろあまりテンプレート的な構築が周知されていなかったからこそ、手の内が読み辛いのが強みになるのではないかと信じていました。

一週間前にはこのデッキを握ることを決意し、どの型が一番使いやすいか、今までの前提を組み込めるかを検証し続けていました。

ベース構築がいくつも回答を持つ

《ひかるミュウ》《ムウマージ》《ルミタン》《カイリュー》等色々なカードを組み込んでは試しましたが、過去に使った経験もあって《カラマネロ》型が一番使いやすかったので相方をこれに決定。

《カラマネロ》なら盤面だけでエネルギーを確保できますし、既存の《ウルトラネクロズマGX》デッキで多く採用されていた《ジラーチ》がリソース確保もできるので、《リセットスタンプ》への課題はある程度解決できていました。

検証中に耐久に寄せているTAG TEAM全般を強く見られるのも把握でき、《ギラティナ》が「カラミティエッジ」の起動役になりつつアタッカーとしても優秀だったのが決め手となりました。おかげで極端なメタカードを採用せずに幅広いデッキを見られると感じたので、あとはリストの安定感を追求しながら本番に持ち込みました。

基本戦術

基本はギラティナループ

対戦開始と同時に《マーイーカ》を並べつつ、《ギラティナ》で「やぶれたとびら」と「シャドーインパクト」を連発し、相手の場にダメカンを蓄積させていきます。

《こだわりハチマキ》込みの「カラミティエッジ」はTAG TEAMですら一撃で倒せるダメージを与えられるので、僅か10点のダメカンですら乗っていることが大きなプレッシャーになります。

もちろんTAG TEAM主体のデッキでは回復手段を搭載しているでしょうが、前述の通りたった10点が致命傷になりうるので、《ギラティナ》を繰り返し運用することで回復が追いつかない状況を作り出せます。

また、取られるサイド数も1枚ずつなので攻撃の試行回数が多く、ギリギリまで粘って解決札を引くことで逆転…という状況も生み出しやすいです。

したがって、開幕からリスクの大きい《ガブリアス&ギラティナGX》が出ていくことは殆どありません。スタートしてしまった場合は速やかにベンチに下がらせ、《アセロラ》での回収を狙います。

TAG TEAMでの奇襲

基本は《ギラティナ》の攻撃から入りますが、TAG TEAM相手には速攻を仕掛けることもあります。

を揃えた上で《ガブリアス&ギラティナGX》を即準備し、何もない状況から一気に270ダメージ(ダメカン込み280)を与えられます。この奇襲力は《カラマネロ》型の特権だと思っています。

必要パーツは多いですが、相手が単構築のリストだった場合《あなぬけのヒモ》が実質《グズマ》になるので、《リーリエ》《マサキの解析》で足りないパーツを探しにいけます。ここに《ジラーチ》を含めると成功確率はかなり高めです。

「前述の《ギラティナ》ループかこの奇襲で相手のTAG TEAMを1体倒し、こちらのアタッカーが倒されてサイドを大量に取られた返しのターン《ゲンガー&ミミッキュGX》で更に奇襲を仕掛けてゴリ押しする」というのがこのデッキの基本的なプランです。

このデッキが《リセットスタンプ》を採用していない理由もここにあって、劣勢を覆す手段として相手の手札を減らしてしまうと《ゲンガー&ミミッキュGX》のダメージがあまり出ない状況になってしまいます。

《ギラティナ》ループによって決着に時間がかかるのも難点で、こちらがデッキを圧縮した分だけ相手にも圧縮の猶予を与えてしまいます。《リセットスタンプ》への対策は当然されたデッキばかりだと思っていたので、これに依存する戦術は避けたいと考えていました。

だったらむしろTAG TEAMを倒させて相手の手札を増やし、想定外のタイミングでカウンターを食らわせたほうが強いのではないかという考えが元になっています。

リセットスタンプに止まらないデッキを作る

盤面の理想形は《カラマネロ》が2体、《ジラーチ》が2体、《ギラティナ》が1体の状況です。《あなぬけのヒモ》等を使う場合は必ず《ジラーチ》を2体経由しながら「ねがいぼし」を使い、《ギラティナ》に繋ぎます。

《カラマネロ》がエネ加速を行い、《ジラーチ》が勝ち筋を確保し、《ギラティナ》で予めダメカンがばら撒けているという状況にすることで、《リセットスタンプ》を使われた時のダメージを最小限に抑えられます。実際大会では毎試合《リセットスタンプ》を使われましたが、一度も攻撃の手を緩めることなく勝利できました。

一度盤面が完成した後は不要なカードをトラッシュしつつ、《ジラーチ》《マサキの解析》でキーカードを加えながら徹底的にデッキを圧縮していきましょう。ボール系はそもそも採用数が多いので、手札に加わったら片っ端から使っても問題ありません。

もし《カラマネロ》が倒されても《ギラティナ》にエネがついていれば次のターン攻撃できるのは確定しているので、落ち着いて《マーイーカ》をサーチしながら盤面を修復しましょう。集中的に狙ってきそうな相手なら、予めアタッカーを複数出して手張りする意識も大切です。

サイドプランについて

今までであればTAG TEAM、GXポケモン、非GXポケモンと倒してサイドを取るのはスマートだったのですが、《リセットスタンプ》の登場でサイド数を1枚にするのが大きなリスクを持つようになりました。

故にTAG TEAMが相手の時はTAG TEAMに集中砲火し、他のポケモンを狙わないのがオススメです。回復手段を搭載しているデッキ相手には攻撃が一手無駄になることも多いので、GXポケモンに手を焼いているとそのまま負けに直結します。

《ギラティナ》で相手のポケモンを倒せるのがベストですが、やむを得ない場合は「必要枚数が多い組み合わせから使って倒す」のを意識するといいですね。

例えば《リセットスタンプ》を使われた返しのターンで《ガブリアス&ギラティナGX》の奇襲を決めるのは困難ですから、よほど苦しい状況でない限り《ゲンガー&ミミッキュGX》は取っておいた方がいいです。《カラマネロ》1体と手張りで起動できる高火力アタッカーはとても貴重です。

ウルトラネクロズマGXとの違い

《カラマネロ》を相方に据えると比較されがちなのが《ウルトラネクロズマGX》デッキですが、リスト上似ていても実際の性質は大きく異なります。

一番大きいのは《カラマネロ》への依存度です。「フォトンゲイザー」と違って一度エネがついたらひたすらワザを宣言できる為、わざわざベンチに戻す必要性がなく、《カラマネロ》が狩られたとしても動きに大きな支障がありません。むしろ《ガブリアス&ギラティナGX》がダメージを受けないことでより倒されづらくなり、気がついた時には手がつけられなくなっているパターンもしばしばあります。

《ガブリアス&ギラティナGX》自体の耐久力も高く、一撃で倒されることが早々ないので、《アセロラ》がよりうまく使えるのもポイントです。《ジラーチ》を経由してリソースを確保しつつ、「サイコリチャージ」で再び準備を整えてからサイドレースを突き放せます。

対して《ウルトラネクロズマGX》がTAG TEAMを倒すのに必要なエネルギーの枚数を考えると、場で予め準備しておかない限りは《カラマネロ》が3体必要なので、1体倒されるだけで奇襲性は失われます。対戦を通して要求されるハードルが多いのは無視できない要素です。

《ウルトラネクロズマGX》にはない耐久力と奇襲性が《カラマネロ》《ガブリアス&ギラティナGX》デッキの強みです。

カード採用理由

《ガブリアス&ギラティナGX》

このデッキのエースです。前述の通り奇襲的な使い方で相手のアタッカーを倒していきます。

主力は「カラミティエッジ」ですが、スタートした場合は「ちょくげきだん」である程度ダメージをばら撒き、相手の攻撃を誘って《アセロラ》で回収する動きを狙います。

「ジージーエンドGX」はサイドこそ取れないものの、エネを大量に準備するポケモンや2進化ポケモンをトラッシュすることで、大きくテンポを取れます。一見厳しい状況でもエネを枯渇させて勝ち切るパターンもあるので、相手のトラッシュや盤面から残りのリソースを推測する癖をつけましょう。

対戦中に一度使えればいいので採用枚数は2枚ですが、非GXデッキ相手に《カラマネロ》《アセロラ》と合わせて2体でループすることもあります。

《ギラティナ》

このデッキのメインアタッカーです。「やぶれたとびら」と「シャドーインパクト」を繰り返し使用し、相手の盤面に負担をかけ続けます。

基本的にどのデッキ相手にも《ギラティナ》が攻撃をし続ける状態になります。他のアタッカーは要所だけを抑え、それ以外の状況では盤面に非GXしか存在しない状況が望ましいですね。

絶対に1枚は使うので、サイド落ちを考えて2枚採用です。

《カラマネロ》/《マーイーカ》

このデッキの核となるシステムポケモンです。「サイコリチャージ」により、盤面上にポケモンを準備しておかなくてもアタッカーを即用意することができます。

常に盤面に2体は置いておきたいので、サイド落ちも考慮して3枚ずつ採用しています。

しかし《ギラティナ》で攻撃し続けるにはいささか心許ない枚数なので、《マーイーカ》の4枚目を入れるか、《レスキュータンカ》を採用した方が安心できると思います。

また、「すみをはく」の《マーイーカ》があれば、そちらを採用した方が《ガブリアス&ギラティナGX》の補助ができて役に立ちます。僕はその存在を知らず、大会終了後に他の人のリストを見て気づきました。反省。

《ジラーチ》

このデッキの核となるシステムポケモンです。「ねがいぼし」でキーパーツやサポートにアクセスしやすいので、相手から《リセットスタンプ》を使われた場合でも、立て直すのは容易です。

《ウルトラネクロズマGX》のデッキと違い、ベンチに余裕があるのが大きなメリットとなる1枚ですね。《あなぬけのヒモ》《グズマ》を使う場合は2体目を置いて欠かさず経由します。

《ネストボール》で簡単にアクセスできるので採用枚数は必要最低限の2枚ですが、大体の対戦で盤面に2体置いているので3枚目以降も採用したいです。今回は枠を捻出できませんでした。

《カプ・テテフGX》

お守りです。GXポケモンであるデメリットはこのデッキにとってかなり重く、TAG TEAMと非GXを倒された後にこのカードを倒されて終わりという状況を避けるためにできれば場に置きたくありません。

しかしそもそもうまく準備が整えられなければ対戦にならないので、使わないといけない状況では覚悟を決めて使いましょう。「シャドーインパクト」でダメカンを乗せつつ、《アセロラ》で回収するパターンもあるのでなんとかなります。

ダメカンをばら撒いてくる相手には「カプキュアーGX」を使ったり、エネを大量につけている相手には「エナジードライブ」で戦ったりと役割は広いです。

《ゲンガー&ミミッキュGX》

このデッキ最強のフィニッシャーです。大会中何度このカードに窮地を救われたか分かりません。

なんと言っても「ホラーハウスGX」が優秀です。ドローとロックが両立しているので、「ポルターガイスト」のダメージを上昇させたり、1ターンの猶予を稼いで確実に次のターン倒しにいったり、事故気味の手札でも強引に動いて場を整えたり…と非常に役割の多いGXワザでした。

「ポルターガイスト」も現環境ではある程度のダメージが担保されていますし、2エネで使えるワザはこのデッキにおいて貴重です。《カラマネロ》が1体しかいなくとも使えるアタッカーとして頭に入れておきましょう。

最初は《サーナイト&ニンフィアGX》のデッキに対するメタカードとして採用していたのですが、次第に単構築寄りのTAG TEAM全般に対して優秀なアタッカーになり得ることが分かってからはメインプランに組み込みました。

このカードの存在にある程度気づいていたとしても、《ギラティナ》ループや《ガブリアス&ギラティナGX》の奇襲が隠れ蓑となり、ケアしきれずガードが下がるタイミングが絶対あります。そこをうまくついて使いましょう。

二度使いたいケースもありましたが、2枚に増やすよりは《レスキュータンカ》を入れた方が良いと思います。

《ミュウ》

《ピカチュウ&ゼクロムGX》《ジュゴン》《マタドガス》といったカードに対するメタカードとしての採用です。

「サイコパワー」でダメカンを乗せる動きは確かにできると強力なのですが、

  • バトル場に送り出さなければいけない
  • エネを貼らなければいけない
  • 一部のデッキにおいて負け筋になる
といった欠点が多く、基本は「ベンチバリア」目的で使います。ダメカンをばら撒く役割は《ギラティナ》で間に合います。

前述したデッキ相手にはこのカードがあるかどうかで勝率が大きく変化するので、環境に応じて検討する枠だと思います。

ボール系統 合計12枚

最序盤から盤面を構成する必要があるので、《ハイパーボール》《ミステリートレジャー》《ネストボール》をフル採用しています。

《リーリエ》で大量にドローして一気に準備を整える為にも、初手に来た動きに関与しないカードは思い切ってトラッシュしてください。《グズマ》が全部なくなるとかアタッカーが壊滅するとかいう状況でない限り、覚悟を決めていきましょう。案外なんとかなります。

《ネストボール》は中盤以降ほぼ役割がない為、ガンガン使いましょう。下手に残しておくと《リセットスタンプ》で戻されてデッキの不要札が増えます。

《あなぬけのヒモ》

《ジラーチ》の入れ替え手段です。現環境で多く存在するTAG TEAMの単構築相手には実質《グズマ》のような役割を果たします。

他にも非GXデッキと戦う時に相手のシステムから潰せたり、《アブソル》や「タンデムショック」のマヒを回避したりと役割は多岐に渡ります。

あればあるだけ強力なので本当は4枚入れたかったのですが、前日に《ミュウ》の枠を捻出する為にやむなく3枚採用となりました。

《エスケープボード》

《ジラーチ》の入れ替え手段です。盤面に置いておける入れ替え手段なので、《リセットスタンプ》後でも動きやすさが段違いになります。

《アブソル》の採用率が減っているのでもう少し増やしてもいいとは思いますが、枠がないので2枚採用になりました。

《こだわりハチマキ》

パンプアップ札です。このカードのおかげで《ガブリアス&ギラティナGX》は環境にいるTAG TEAMを一撃で倒せます。

他にも《ギラティナ》《デデンネGX》を倒せる、《ゲンガー&ミミッキュGX》が「ポルターガイスト」で必要なトレーナーズ数を減らせる等、影響力が非常に大きいカードです。あるかないかで勝ち筋に大きく響くので無駄遣いしたくないですね。

TAG TEAMだけでなく非GXもかなり多いと予想し、序盤に来すぎると邪魔になるので2枚採用になりました。

《リーリエ》

最強のドローサポートです。最初のターンにボール系統と組み合わせて大量ドローできるかどうかで、その後の試合運びに大きく影響します。

《リセットスタンプ》から復帰するためのカードとしても役割があるので、あまり序盤に無駄遣いしないでください。3枚ドローするくらいなら《ジラーチ》《トキワの森》で十分圧縮できます。

《カプ・テテフGX》を使わずに手札に持っておきたいことも考えると、4枚採用以外の選択肢はありません。

《マサキの解析》

構想段階から《リセットスタンプ》に対抗する為、動きに関するサポートを増やしたいと思っていました。最初は《シロナ》だった枠です。

しかし《シロナ》は手札をデッキに戻してしまうのが絶望的に噛み合いませんでした。デッキの圧縮が進まないので《リセットスタンプ》に弱くなりますし、《ガブリアス&ギラティナGX》で奇襲をする為のコンボパーツごと戻してしまうのでプランも遂行し辛いです。

初手でサポートやエネが固まった時に《リーリエ》よりも使いやすいというメリットはありましたが、そもそも全く手札を使えない状況で《シロナ》を使っても状況が好転することは稀です。

手札に重要なカードを抱えたまま使えるサポートはないか…と探していた時、思いついたのが《マサキの解析》でした。

得られるアドバンテージこそ少ないですが、欲しいカードにアクセスできる確率は《リーリエ》にも劣っていません。むしろ手札がどうしても捨てられない物ばかりの時はこのカードを初動として使うことも結構あります。

《トキワの森》のおかげでこのカードからもエネルギーに触れる上、序盤はボール系、中盤以降は奇襲パーツと後続のサポートを加えられるので、安定してゲームを進められます。《リセットスタンプ》後でもアタッカーの工面や残りの《こだわりハチマキ》《あなぬけのヒモ》を確保しやすかったので、一日を通して大活躍のサポートでした。

《グズマ》

勝ち筋となるカードです。無駄にサイドを取ってしまうと《リセットスタンプ》のダメージが大きくなるので、スマートにサイドを取り切る為には必要不可欠です。

序盤に来ると展開を阻害しますし、《あなぬけのヒモ》が多いので2枚に減らしても問題ないかなと思っていましたが、実際には単構築型のデッキと殆ど当たらなかったので苦戦することになりました。本当は3枚は入れたいところです。

《アセロラ》

《カラマネロ》軸最大の強みとなるカードです。

一撃で《ガブリアス&ギラティナGX》を倒すのは困難なので、大体のデッキは軽くダメージを与えてから確定二発で倒そうと画策してきます。

そこでダメージを負った《ガブリアス&ギラティナGX》を回収し、「サイコリチャージ」で即準備してからバトル場に送り出すことで、サイドレースを突き放した状態でゲームを進められます。

他にも「シャドーインパクト」で《カプ・テテフGX》にダメカンを乗せておいて回収したり、《ギラティナ》を回収後トラッシュに送って「やぶれたとびら」に繋げたりと、立ち回りの幅が広がります。

一度は確実に使いたいので2枚採用しています。

エネルギー系統 合計14枚

《トキワの森》は非常に用途の多いスタジアムです。状況に応じたエネを確保できますし、《基本超エネルギー》《ギラティナ》、不要になったカードを好きなタイミングでトラッシュできるカードとしても役立ちます。

あるかないかで展開に大きく響いてくる上、《ジラーチ》《マサキの解析》で手札に加えやすくする為にもフル採用しています。

相手のスタジアムに干渉できるのが強みでもありますが、「ホラーハウスGX」後に手札のトレーナーズをトラッシュされてダメージを調整されるので、一度別のスタジアムに張り替えられた場合は即出ししないように注意しましょう。

エネルギー配分は《ガブリアス&ギラティナGX》2体につける《基本闘エネルギー》が3枚と、《ギラティナ》2体につける《基本超エネルギー》が7枚です。どちらもサイド落ちを加味して1枚ずつ増やしています。

各デッキ別立ち回り

対ガブリアス&ギラティナGX(カラマネロ軸):五分

《ギラティナ》同士の殴り合いになると先手が圧倒的に有利なので、どこかで相手がサイドを取れないタイミングを生み出す必要があります。《あなぬけのヒモ》《グズマ》で対面の《ギラティナ》を回避しつつ、徹底的に《カラマネロ》を狙いましょう。

相手の動きを上手く阻害しながらGXポケモンを誘い出せればサイドレースで有利になりますが、変なタイミングでダメカンを乗せて《アセロラ》で回収されるのだけは避けたいです。

このリストでは《あなぬけのヒモ》の採用数が多く、《マサキの解析》でキーカードにアクセスしやすいので、僅かではありますが有利かなと思っています。

対ガブリアス&ギラティナGX(単構築):有利

カウンター系のカードで加速するか、ポケモンの技で加速してくるかの違いこそありますが、お互い普通に回れば奇襲力がある分こちらの方が有利です。

技で加速する都合上どうしても相手は場に《ガブリアス&ギラティナGX》を出さなければならないので、ダメカンを乗せるタイミングが多いのもいいですね。

この場合も《あなぬけのヒモ》が実質《グズマ》のような使い方ができ、「やぶれたとびら」から一気に相手の《ガブリアス&ギラティナGX》を倒すルートが作りやすいです。

ただし《ブルーの探索》から《リセットスタンプ》や他のメタカードが飛んでくる可能性は高いので、もしもの時に出遅れないようしっかり攻撃しましょう。

対レシラム&リザードンGX:有利

単構築の場合は他のポケモンを放置して《レシラム&リザードンGX》を徹底的に狙います。《あなぬけのヒモ》が実質《グズマ》として運用できる点、HP270を前準備なしで一方的に叩き出せる点を考慮すると有利です。

《レシラム&リザードンGX》がエネを大量に使用する都合上回復手段を搭載し辛いので、《ギラティナ》が「シャドーインパクト」してるだけで押し切れるパターンも多いです。

ただしCL京都で活躍した《ジラーチ》《ヒードランGX》を採用しているタイプは少し注意が必要です。回復手段が普通のリストよりも多い上、《あなぬけのヒモ》で狙い通りのポケモンに攻撃しづらいのが割と響きます。サイド数が1になって《リセットスタンプ》で手札を大幅に減らされやすいのもネック。

とはいえ基本《ギラティナ》が攻撃していればダメカンは蓄積していくので、粘り強く攻めていきましょう。大会当日は単構築タイプには一切当たりませんでしたが、いずれもダメカン蓄積からの大技で逆転しており、デッキタイプとしては有利だと思います。

対サーナイト&ニンフィアGX:微有利

弱点を付かれてしまいますが、こちらも一撃で倒せるのであまり関係ありません。基本《ギラティナ》ループから回復の間に合わない状況を作るか、《ガブリアス&ギラティナGX》の奇襲で1体、《ゲンガー&ミミッキュGX》で1体倒すプランで動きます。

基本戦術でも書きましたが、すぐに倒せるからといって開幕から《ゲンガー&ミミッキュGX》で攻めないことが重要です。必要札は圧倒的にそれ以外のプランの方が多いので、《リセットスタンプ》を使われた後だと揃えづらくなります。

《カラマネロ》が1体しかいなくとも攻撃準備が整い、「ホラーハウスGX」と合わせて大ダメージを与えられるメリットなので、なるべく《ゲンガー&ミミッキュGX》はフィニッシャーとして使いましょう(これはどのTAG TEAM相手にも共通する考え方です)。

「ようせいのうた」でエネ加速された《サーナイト&ニンフィアGX》を「ジージーエンドGX」することで大きく失速させられますが、《マツリカ》を採用されていると痛い目に合うのでなるべく控えましょう。

対ピカチュウ&ゼクロムGX:五分

《ミュウ》を出せばひとまず「タッグボルトGX」での早期壊滅はなくなるので、その間に盤面を崩しましょう。基本的には「フルドライブ」後に出せば十分ですが、そのまま維持できるなら《ギラティナ》ループでさらに相手の《ピカチュウ&ゼクロムGX》を牽制できるはずです。

ダメカンが乗ってなくとも《こだわりハチマキ》込み「カラミティエッジ」で《ゼラオラGX》辺りまでは倒せます。主に出てくるのは《ピカチュウ&ゼクロムGX》だと思いますが、《あなぬけのヒモ》等でベンチを狙う際は意識したいですね。

「タンデムショック」は多くの入れ替え手段や《アセロラ》で回避できますが、強化「ライトニングライドGX」による一撃には注意しましょう。

一旦失速するとそのまま押し切られかねない相手です。ハンドリフレッシュ手段を入れていない以上他のデッキタイプよりも注意して立ち回る必要があります。

対ジガルデ:微有利

《ギラティナ》ループを軸に立ち回りつつ、相手が《カラマネロ》を狙ってきたら突っ張りやすい《ガブリアス&ギラティナGX》でサイドを取らせないタイミングを作ります。

《アセロラ》を構えながら二面のアタッカーで戦うことにより、相手のリソースに対して大きな負荷をかけられます。《フーパ》がいると《ギラティナ》ループでは対応しきれなくなりますが、《あなぬけのヒモ》などを絡めてベンチを狙いつつ、「やぶれたとびら」で《フーパ》のダメージ調整をしたいところ。このリストは割と強めなはずです。

「ジャッジメントGX」は素で食らうとかなりの驚異なので、それで詰まないように「ホラーハウスGX」でカウンターしたり、《ギラティナ》で倒せるように調整しておくのがオススメです。《格闘道場》を含めダメージの上昇率が異常に高いので、TAG TEAMが一撃で倒されないようにある程度予測しながら動く必要があります。

対ゾロアークGX系統:五分

五分と書いていますが、今回少ない読みもあってあまり練習できていません。個人的にはあまり得意でないマッチングです。《アローラベトベトン》によって《ジラーチ》《ギラティナ》が無力化されてしまうので、しっかり《アローラベトベター》を出してこられると面倒です。

ただし《メタモン◇》は「ちょくげきだん」で倒せますし、《ジュゴン》《ミュウ》でカバーできます。よほどスマートに展開されない限りは一方的に負けるということもないはずです。相手から一撃で《ガブリアス&ギラティナGX》が倒されるということも中々ないので、早い段階で《ゾロア》にダメカンをばら撒いてひたすら倒していきましょう。

《ガブリアス&ギラティナGX》の耐久力や《カラマネロ》への依存度を含め、《ウルトラネクロズマGX》主体のデッキとは明確に差が出るマッチアップです。

対ウルトラネクロズマGX:微不利

《ギラティナ》ループによるサイドの取り合いの場合、「めつぼうのひかりGX」がない分こちらがどうしても劣勢になります。そうでなくとも《こだわりハチマキ》込みの3エネトラッシュ「フォトンゲイザー」で《ガブリアス&ギラティナGX》が倒されてしまうので、プラン上は不利です。

とはいえそれほど理想的な動きを毎回できるデッキでもないので、基本はミラーマッチと同じように立ち回って相手の攻撃の手を止めるタイミングを作りに行きます。逆に言えばどこかで動きを鈍らせないとそのまま押し切られます。

こちらは《カラマネロ》を倒されても連続で攻撃できる上、《ウルトラネクロズマGX》《こだわりハチマキ》さえあればダメカンを乗せておく必要すらありません。うまく相手のGXポケモンを誘いつつ、《アセロラ》でサイドレースを突き放していきましょう。

対ジラーチサンダー:有利

《ギラティナ》中心に戦う場合は相手に《エレキパワー》を強要できますし、《ガブリアス&ギラティナGX》で戦う場合も《アセロラ》さえ構えていれば早々倒されません。おそらく《カラマネロ》を狙ってくると思うので、手張りは欠かさずに行いたいです。

前述の通り入れ替え手段が豊富なので、《ライチュウ&アローラライチュウGX》の「タンデムショック」は回避しやすいです。《カプ・コケコGX》の「カプサンダーGX」で倒されづらいよう盤面のエネをコントロールしつつ、しっかりサイドを取っていきましょう。

《ガブリアス&ギラティナGX》の要素を見せなければ《ウルトラネクロズマGX》と区別がつかないので、《ジラーチ》を場に複数出しづらいという圧力もあります。ベンチに最小限のポケモンしか展開してこない場合は《あなぬけのヒモ》等で《ジラーチ》を徹底的に狙うといいですね。

おわりに

以上で【ガブギラマネロ】の解説を終わります。これはまだまだ可能性を秘めているデッキだと思っているので、これからも考察を続ける予定です。自分だけでは気づけないこともあるので、よろしければ感想や質問等いただけると嬉しいです。

CLの予選を完走するのは二度目になりますが、自己ベストや目標に到達することはできませんでした。正直本当に悔しいです。

トレーナーズリーグのポイント上限を含めると、現在保有しているのは305ポイント。まだかろうじてWCS2019への参加に望みを託せるポジションではあると思います。

残りのシティリーグシーズン4とジャパンチャンピオンシップスでどれだけ成果が残せるか不安になる反面、ここまでずっと突っ走ってこれたのは楽しかったです。最後まで世界を目指して全力で挑みます。

ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう!

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