戦略記事

【チャンピオンズリーグ新潟21位】ジラーチサンダース解説【前編】

ポケモンカード チャンピオンズリーグ2019 新潟大会 でベスト32(約1400人中21位)したジラーチ & サンダー & サンダースGX (雷デッキ)のデッキレシピを紹介します

アローラ! Pokead Prosの「へる」こと「イノウエ タカヒロ」です。

12/2に新潟で行われた「チャンピオンズリーグ2019 新潟大会」に参加し、そこでベスト32に入賞することができました。

過去参加したチャンピオンズリーグでは最高成績で、シティリーグから好調が続いていますね。次は決勝トーナメントを目標に頑張ります!

さて、今回は新潟大会で実際に使用した【ジラーチサンダース】のリスト、基本戦術や採用理由等、私の知りうる限りを全て解説していきます。

詳細を書いていたら凄まじい分量になってしまいましたが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

デッキレシピ

【ジラーチサンダース】

【ポケカデッキレシピ】ジラーチ & サンダー & サンダースGX【~SMI】20181202

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デッキレシピ

【ジラーチ & サンダー & サンダースGX】


デッキインフォメーション

アーキタイプ ジラーチ & サンダー & サンダースGX
レギュレーション SM1~SMI
デッキコード ax88xD-ILgfWO-xcYxDJ
開催日 2018年12月02日
成績 チャンピオンズリーグ2019 新潟大会  ベスト32(約1400人中21位)
プレイヤー名 へる(イノウエ タカヒロ)

デッキ概要

1エネ80ダメージの「アサルトサンダー」《サンダー》と、トレーナーズを継続的に確保できる「ねがいぼし」の《ジラーチ》、そこに《サンダースGX》を組み合わせた非GX主体の高速ビートダウンデッキです。

後攻1ターン目から80ダメージを叩き出せる「アサルトサンダー」は非常に高性能で、進化前のたねポケモンなら軒並み倒せます。

また、雷タイプなので《エレキパワー》による強化に対応しており、見た目以上に倒せる範囲は広いと言えます。

それに加えて《ジラーチ》の「ねがいぼし」が《サンダー》で攻撃時の補助カードを集めつつ、《エスケープボード》をつけて逃がすことで「アサルトサンダー」の条件を達成します。

この組み合わせを中心とし、その場に応じたカードを確保しつつ、サイドを次々と取っていくのが基本的な流れです。

その速度と倒せる範囲があまりに強すぎるので、巻き返す力が並以下で展開力の低いデッキは一方的に盤面を引っ掻き回されてゲームエンドに持ち込まれます。

基本エネルギー主軸の雷型

【ジラーチサンダー】というデッキタイプには

  • 非GXのウルトラビーストを多数採用し、レインボーエネルギーを主軸に立ち回るUB型
  • 雷タイプのカードを採用し、基本雷エネルギーを主軸に立ち回る雷型

が存在します。

私が使ったリストは雷型ですが、利点は

  • エネを即補給できる強力なプリズムスターのカプ・コケコ◇やサンダーマウンテン◇
  • 奇襲性に優れ、大ダメージを叩き出せるアタッカーカプ・コケコGX
  • 基本雷エネルギーと好きなグッズをサーチできるデンジ

といったカードが存分に使えることですね。

特に《カプ・コケコGX》の「カプサンダーGX」は文字通り必殺の一撃で、《エレキパワー》を使わなくても相手のGXポケモンを倒せるだけの威力を出せます。

また、《デンジ》の存在はデッキの安定感を大きく高めることに貢献し、《ジラーチ》と合わせて強引なサーチで盤面をこじ開けられることも。

毎試合安定した展開ができるだけでなく柔軟性に富んでおり、速度・パワー共にUB型より上だと感じました。

ブイズスターターデッキの影響

新潟大会の一週間前、《イーブイ》の進化系GX三種類と《マサキの解析》が新たに登場しました。

進化系はどれも高水準な性能ですが、《サンダースGX》は情報解禁時から話題になっており、実際に使用してみても頼もしい存在でした。

「エナジーしんか」によって実質たねポケモンGXとして扱え、《サンダー》と同じく後攻1ターン目から攻撃できる速度感が戦術にマッチしていました。

若干控えめなワザの威力も《エレキパワー》で簡単に補えるだけでなく、ベンチに予め狙撃しておくことで後々の《エレキパワー》を温存することに繋がります。

勿論ダメージを蓄積させて「エレキバレット」での2枚抜きも期待でき、攻める際の選択肢をより増やしてくれる素晴らしいポケモンですね。

このように《サンダースGX》は弱いことが一切書いてありませんが、対ミラーマッチにおいて特に有効な一手になります。

  • サンダーの弱点をつけ、あっさりと倒せる
  • HP200の高耐久GXポケモン
  • にげエネ0、かつ相手のアブソルの影響を受けない
  • 2エネで110ダメージのヘッドボルト
  • サイドレース不利の弱点を補えるスピードランGX

以上の要素がミラーで大きく有利に働き、《アブソル》と組み合わせることで勝負の土俵をサイドレースからリソースの消耗戦に持ち込めます。

その圧倒的な速度と安定感を両立し、最後まで一気に駆け抜ける非常に強力なデッキです。

デッキ選択の経緯

環境のトップを定義する

10/27開催の四天王決定戦、及びシティリーグ高田馬場でUB型が話題をさらって以降、各地で一気に流行しました。

《ジラーチ》《サンダー》の組み合わせが単純ながら異様に強力だった為、それ以前と以降では環境で見かけるデッキタイプが大きく変動してしまうほどの影響力を持っていました。

その後も継続的に開催されるシティリーグで形を少しずつ変えながら上位入賞を果たし、11/11開催のシティリーグ新潟にて雷型が台頭します。

それと同時並行で【ズガドーンアーゴヨン】の入賞が目立つようになり、追加開催されたシティリーグ柏では驚異のワンツーフィニッシュ。

《ミステリートレジャー》の存在から《ジラーチ》を止める《アローラベトベトン》を採用しやすく、ワザの威力も青天井なおかげで多くのデッキを視野に入れられる魅力がありました。

この2つの存在感には劣るものの、【ルガルガンゾロアーク】や【マッシブーンルガルガン】も依然として上位入賞しており、まずはこの4つのデッキタイプに勝つことを意識して使用デッキを模索し始めました。

選択肢の模索

予選10回戦を戦い抜く上で重要なのは安定感です。

事故が原因での敗北はなるべく避け、その上で平均点が一番高いデッキを使うのが自身にとってのベストとなります。

その為、当初は【ソルガレオGX】や【サーナイトGX】も視野に入れていたものの、必要札の多い2進化故の事故率上昇を懸念して断念しました。

非GXながら気軽に高威力を叩き出せる【ニダンギル】や【グランブル】は進化前のたねを徹底して狙われると厳しく、《カプ・テテフGX》を入れづらいことから安定感にも疑問を抱いたので断念。

【ジラーチサンダー】と渡り合う

色々試しているうちに【ジラーチサンダー】が高耐久かつ後攻1ターン目でも動き出せるたねGXポケモンだと互角という流れが見えてきました。

そこで《サンダー》を安易に倒せて青天井のダメージを持つ【レックウザクワガノン】を試してみることに。

ところがエンジンに2進化ポケモンを採用している都合上どうしても《クワガノン》を用意できない状況が起こり、《アローラベトベトン》の流行もあって特性が使えないままマウントを取られて終わるのを避けたかったので、これも断念。

(【レックウザクワガノン】がそもそも「しっぷうどとう」を使わないという選択肢があることにはこの時気づきませんでした)

ならばとシティリーグでも使用した【マッシブーンルガルガン】を考えるも、進化前たねポケモンを即狩られる上に《サンダー》は抵抗力を持っており、想像以上にやり辛かったです。

《ビーストエネルギー◇》が維持できればいい戦いになりますが、《ディアンシー◇》とどちらか1枚がサイド落ちしても勝負にならないのは安定感に欠けます。

さらに【ズガドーンアーゴヨン】にも不利、有利になるのは【ルガルガンゾロアーク】のみという状況で使う選択はありえず、泣く泣く断念しました。

大会一週間前

この時点で大会一週間前になっており、時間的に余裕もなかったので《マサキの解析》を厚めに採用した【ズガドーンアーゴヨン】の使用を検討し始めます。

結果は良好で、4つのデッキタイプにも互角以上に立ち回ることができ、コンセプトも好みだったのでこれを中心に調整を進めていきました。

ところが、「あくのいましめ」《マニューラ》を採用した【ルガルガンゾロアーク】にうまく勝てないことが判明。

さらに《アローラベトベトン》を採用しないと【ジラーチサンダー】に押し切られてしまうケースが多発しました。

他にも

  • アローラベトベターやメタモン◇を採用した上で複数体並べる必要がある
  • スタートしたポケモンによってその後の展開に波がある
  • エネばかりの手札になって身動きが取れなくなる

等、自分の中で無視できない要素が積み重なったのでこれも断念。

流石にここから【ルガルガンゾロアーク】を使うには練度が足りなすぎると感じ、最後に残された【ジラーチサンダー】を使うことに決めました。

新潟出発直前

今回使用したデッキリストの原型は11/23開催のシティリーグで優勝したもので、それをベースに色々試行錯誤しました。

色々なカードを採用して試してみたものの、原型の完成度が高かったので結局戻ってくることが多かったですね。

試行錯誤をしているうちに練習時間が取れなくなり、脳内のシミュレーションだけ欠かさずにサイドプランを練り上げることに。

なんとか新潟出発前日にまとまった練習時間が取れたので、そのシミュレーションと実際のデッキの動き具合を照らし合わせ、プラン通りに動けるかを再確認しました。

このままではプランの遂行が難しいと感じたのでリストをより安定させる形に移行し、《マサキの解析》を厚めに採用しました。

安定感を底上げした分メタカードのスロットが少なくなってしまったので、《マーシャドー》《戒めの祠》を採用して広いデッキに対して役割を持てるように変更。

自信の持てるリストに仕上がったので、これを調整メンバーでシェアして新潟に出発しました。

新潟大会前夜

ところが前日の夜、宿で軽く《サンダースGX》入りの【ジラーチサンダー】と対戦したところ全く勝てず。

様々なプランを試したものの4連敗した為、優位性が明確だということで急遽リストの変更をすることに。

《マサキの解析》を泣く泣く抜き、空いた枠で《サンダースGX》を、必要なカードを縦引きできるようにドローソースを《リーリエ》に変更しました。

これまでの調整で得た感覚を元に、各カードの採用バランスだけ調整してデッキ登録を済ませました。

この作業に思ったより時間がかかってしまった為、翌日寝不足で不安定なコンディションになってしまったものの、なんとか耐えきれました。

《サンダースGX》も当日のマッチアップで大活躍してくれたので、結果的にこのリストに変更してよかったと思います。

中編に続く